映画大好き人間の9割菜食生活
映画大好き人間が映画を通して世相を観、考えながら送る日々の9割菜食生活。時に新鮮な海の幸を食し、自分の健康、地球の健康に思いをはせる、青い地球の重荷にならないように。
海堂尊の「イノセント・ゲリラの祝祭」
昨年11月に刊行された海堂尊の「イノセント・ゲリラの祝祭」、今年始めに見つけ、一気に読み上げた。

彦根と檜山シオンの関係も興味深いけれど、田口公平と白鳥圭輔の絡みも相変わらず楽しめる。

彦根新吾の役人に対する対応は、実際にこれだけの事が出来る人間がいれば、日本の医学会も面白くなるのに、と思わせる。作家は、現実の問題を架空の世界に持ち込み、過激に(楽しみながら学べる形式で)提示しようとしているのだろうとも思う。

George Cloony が、同じような事をインタビューで言っていた;現実の世界であれば、責任問題が生じたりするけれど、架空の世界では、自由自在に問題提議も問題解決もできると。

しかも、その架空の世界で提示される問題や解決法は、現実問題から乖離しておらず、時間はかかっても、「正解」であれば、徐々に現実世界に反映される。人の意識に、心に種を蒔き、それが芽を出し実を結ぶのを待つ。

医学の専門知識が豊かで厚みがある事も、役所/医学会の関係の見方に健全な自浄作用のある常識が働いている所も、全体にバランス配分を良くし、本当に楽しめるそして同時に学べる貴重な作品にしていると思う。毎回、新作が出る度、読み終えるまで本を手放せない!

テーマ:メディカル・ミステリー - ジャンル:小説・文学

カリフォルニアからコーパスクリステイへ(10)
ウィルコックスから10号線を東へ進む。186号線を東へ進み、Chiricahua National Monument (チーリカワ・ナショナル・モニュメント)へ。

このナショナル・モニュメントは奇岩の林立する光景が次から次へと出て来る場所で、これらの奇岩を囲む森の木もかなり大きい。大きい岩と木が(水も)あるだけで、何でここへ来たのだろうと自分でも不思議に思う程だったけれど、小さな看板にアパッチ族のジェロニモの事が書いてあり、それで何となく納得。

アリゾナやニューメキシコの先住民とヨーロッパ系移民の関係は、色々な側面があるけれども、先住民の反乱の歴史でもあった。その中でもジェロニモの強烈な反撃は今でもよく語られる事件であり、合衆国の有名な捕虜の身となった後は、見せ物として各地を廻る事になった。後半、ジェロニモは何回も自分の生まれ育った土地へ帰して欲しいと願い出たらしいが、その想いは最後まで聞き入れられなかった。そのジェロニモたちがいた地域の一つが、このチーリカワ・ナショナル・モニュメントだった。

チーリカワ・ナショナル・モニュメント、AZ


チーリカワ・ナショナル・モニュメント

ジェロニモの時代に想いを馳せた後、186号線で10号線に戻る。この途中に Dos Cabezas と云う町が(村が)あるのだけれど、この名前の由来になっているのが下の写真の山の頂きに見える双頭の岩。平地にそびえ立つこの山は、かなり離れてもよく見える。
10号線に戻っても、よく見え、目印になる。角度が異なって来るので、双頭の形も少し違って来るけれど、道しるべとしてはかなり役立ったに違いない。

Dos Cabezas (双頭)

ウィルコックスはニューメキシコ州境まで約1時間の所にある。この日の内に州境を超え、ニューメキシコへ入り、次の目的地に近づく。ニューメキシコに入り間もなく、Deming の手前で高度約1500メートルにあった分水嶺を超える。10号線から180号線へ進み、 Silver City に宿をとる。

1500〜2000 m前後の高地にあるので、空気は澄み、光がきれいに見える。ここにもオートバイでツーリング中の人たちがたくさん来ている。シルヴァー・シテイの町中の建物の色は、ニューメキシコらしく、パッと広がる感覚で楽しめる。町の報告は次回。

Silver City, New Mexico
カリフォルニアからコーパスクリステイへ(9)
5月3日:朝、ウィルコックスの町を出る前に、町中を少し巡ってみる、とは云っても、小さいのですぐ町の外れに出てしまう。

駅前の表通りは、レックス・アレンのミュージアムの他に、彼の名前を冠した映画館(ヒュー・ジャックマン主演の "Wolverine" を上映中だった)、町が出来た当時からずっと営業されている雑貨屋(洋服屋)等が並んでいる。

Rex Allen 映画館、Wilcox, AZ

駅舎は現在町の役場になっているが、通りを挟んだ向かい側の "The Dining Car" は今でも営業中。赤く塗装された車両をそのまま食堂に使っている上に、名物のバーベキューを宣伝する看板は、蒸気機関車の前面の顔。薪を焚くかまどの部分も昔風に作ってある。美味しそうな雰囲気がプンプンしている。

鉄道会社の食堂、Wilcox, AZ

駅から一つ二つ離れた通りに、トラクターやトラック、耕耘機等を販売するお店があった。ここでまた本物の車を空中高く鉄杭の上に載せて、宣伝に使っている光景を目にした。この種の広告は時々観るけれど、毎回、感心してしまう。ゴリラ型の風船を膨らませて高層ビルに載せたりするのは、色々問題はあるだろうけれど、車や耕耘機の実物を空中高く置くよりも楽だろう、と思うので。。。

1930年代に造られたアメリカで最初の大陸横断道路、シカゴからロサンゼルスをつないだ66号線沿いにある広告塔は、「一目を引くのが目的なので」奇抜なものが多い。66号線の話はまた別の時にする予定だけれど、このウィルコックスの広告よりも大きなダンプカーをより高い鉄杭に載せていた会社がすぐにでも消えてしまいそうな町にあった。確かに注意を惹き付けると云う点では、成功している。

広告、Wilcox, AZ

ウィルコックスの町を通り抜け、アパッチのジェロニモにもゆかりのあるチーリカワナショナル・モニュメントへ行く。
カリフォルニアからコーパスクリステイへ(8)
5月2日の追記: Tombstone やその他の西部の町で目立つものの一つに、ハーレイのモーターサイクルのデイーラーの多い事がある、それも立派な大きい店構えの。大きなオートバイにまたがり、グループでツーリングする姿をよく見かける。写真は Tombstone の町で見かけた駐車中のオートバイの列。

オートバイ、Tombstone, AZ

10号線沿いのニューメキシコ州境近くの町、ウィルコックスにあるワイアット・アープの弟のウォレン・バクスター・アープのお墓。

ウォレン

ウィルコックスにあった「カウボーイ・スタジアム」。小さな町では、プロのロデオ・サーキットとは関係なく、地元の慈善事業や団体の資金を調達する手だての一つとして、ロデオ大会を主催する事が多い。暑い時期には夕方からロデオ大会が始まる事も多く、夕空に黒く見えるスタジアムには、格別の郷愁を覚える。

歌うカウボーイとして有名なロイ・ロジャースやジーン・オートリーと同年代に活躍したウィルコックス近辺出身の Rex Allen が自分の名前を冠したミュージアムを引退後ウィルコックスに建て、町起こしに貢献していた。

カウボーイ・アリーナ、ウィルコックス、AZ
カリフォルニアからコーパスクリステイへ(7)
5月2日:アリゾナのTucsonを早めに出発。東側(Rincon Mt. District) のサグアロ国立公園をもう一度訪問。サグアロが腕を伸ばして、オコテイヨと話をしていた(?!)

オコテイヨと話すサグアロ

ペンシル・チョヤのお花も満開。

サボテン、ペンシル・チョヤ

サグアロ国立公園を出、10号線から80号線を東(南)へ進み、OK Corral の決闘で名前に馴染みのある Tombstone へ。1882年建立の市役所が表通りにある。

1882年建立の旧市役所

アープ一家とクラントン一派の長期のもめ事の決着がこの銃撃戦になるのだけれど、ゲーリー・クーパーのワイアット・アープがイメージ的には定着している?! この銃撃戦の様子は未だに、実際に戦いのあった場所で、連日再現されている。

オーケー牧場の決闘のあった場所

映画の中では、ゲーリー・クーパーがワイアット・アープ役、グレース・ケリーが奥さん役だった。彼らの住んだ家は、保存され、ミュージアムになっている。

ワイアット・アープの家

ワイアット・アープの家の木の床は昔のまま。彼の寝室も再現されている。ベッドのポストには黒い帽子と銃が掛けられていた。

ワイアット・アープの寝室

Tombstone で寸劇等を見学した後、80号線を西(北)へ、10号線に戻り、更に東へ。186号線沿いの Fort Bowie National Historic Site を見、Dos Cabezas の名前の由来を考えながら、この日の宿を探す。