FC2ブログ
Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
「マスカレード・ホテル」 原作:東野圭吾、監督:鈴木雅之、 脚本:岡田道尚、 音楽:佐藤直紀、 キャスト:木村 拓哉、長澤 まさみ
「マスカレード・ホテル」封切り2日後、早速見てきた。鑑賞後の印象は、2014年封切りの 「"The Grand Budapest Hotel" ザ・ブダペスト・ホテル」に近い。完成度に対する満足感とも言える。

「"The Grand Budapest Hotel" ザ・ブダペスト・ホテル」の方は、1985年に封切りされた "Brazil" の印象をも想起させる不条理劇とも言える作品だった。いずれも完成度が高い作品で、折に触れ、色々と考えさせられる題材を与えてくれている。(日本では「未来世紀ブラジル」と言うタイトルになっているようだ。)

「マスカレード・ホテル」も非常に良くできた作品であると思う。主演は言うに及ばず、脇役陣が豪華。それぞれの役柄を存分に演じ切って楽しませてくれる。彼らの舞台になるホテルのセットも見事な造りだった。

この感覚は現在進行中のTVドラマ、TBSの 「メゾン・ド・ポリス」に近く面白い。

東野圭吾の原作は読んでいない。が、読んでも良いかなと思わせる映画の出来だった。

映画『マスカレード・ホテル』予告映像【2019年1月18日(金)公開】

(1:32) Published on Oct 17, 2018 by 東宝MOVIEチャンネル:



『ガリレオ』『新参者』に続く、新HERO誕生
東野圭吾、新たなる傑作ミステリーが遂に始動!!

映画『マスカレード・ホテル』
2019年1月18日(金)ロードショー

原作:東野圭吾「マスカレード・ホテル」(集英社文庫刊)
監督:鈴木雅之
脚本:岡田道尚
音楽:佐藤直紀
キャスト:木村 拓哉 長澤 まさみ




2014年封切り: 「グランド・ブダペスト・ホテル"The Grand Budapest Hotel"」

(7:15) Published on Aug 17, 2014 by the 20th Fox Entertainment:




[「マスカレード・ホテル」 原作:東野圭吾、監督:鈴木雅之、 脚本:岡田道尚、 音楽:佐藤直紀、 キャスト:木村 拓哉、長澤 まさみ]の続きを読む
スポンサーサイト

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

"The Post" |「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」 2017年封切り - スティーヴン・スピールバーグ監督、 トム・ハンクス、メリル・ストリープ主演
昨年見逃していた政治|歴史サスペンス映画、"The Post" を3週間ほど前に観た。ヴェトナム戦争を終結に導いた機密文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の報道を巡って、「ザ・ワシントン・ポスト紙」の女性社主、メリル・ストリープ演じるキャサリン・グラハムが初の主要紙の女性トップとして男性社会で闘う様子も加わり、見応えのある作品だった。

 トム・ハンクスは主幹のベン・ブラッドリーを演じている。相変わらずカメレオンのように時代に入り込み1970年代の男性の雰囲気やマンネリズムを見事に表現していた。

 この物語の中心にあるのは通称「ペンタゴン・ペーパーズ」と呼ばれるアメリカ合衆国とヴェトナム政府の30年に及ぶ関係を記録した機密文書だ。当時の防衛長官はロバート・マクナマラ、国務省に軍の分析官として勤務していたダニエル・エルズバーグは、マクナマラのヴェトナム訪問に同行し、そこで彼の人生を変える事になる事実に直面する。

 マクナマラ国防長官の時代に、戦争に経済効率の考え方が組み込まれたと言われている。爆弾の数と敵の死者の数などが例としてあげられると思うが、当時の政権トップからの命令に死者の数を増やす事で応えなければならなかった軍関係者はミ・ライ殺戮事件などを引き起こし老若男女、村の住人全部を殺戮する事になった。「動く物は何でも殺せ。 "Kill Anything That Moves"」となった。戦闘員でない女、子供、老人が殺害されても、彼らは一般人ではなく「戦闘員」の一人として数に加えられたのだという。

 そんな時代に、ヴェトナム訪問後、帰路の飛行機の中でマクナマラ国防長官は、エルズバーグと外交官ウィリアム・マコムバーに対しヴェトナムはどうしようもないと語るのだが、アメリカの大地に到着した時点で、記者たちに向かって軍の任務に対しては何の疑いの余地も無いと発言した。エルズバーグはマクナマラの発言に対し大きく失望する。


映画予告編:The Post Official Trailer #1 (2017) Tom Hanks, Meryl Streep Drama Movie HD

(2:44) Published on Nov 8, 2017 by Zero Media:




["The Post" |「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」 2017年封切り - スティーヴン・スピールバーグ監督、 トム・ハンクス、メリル・ストリープ主演]の続きを読む

テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

「バベットの饗宴 "Babette's Feast" ("Babette's Gæstebud)"」 1987年公開 デンマーク映画 監督|脚本:ガブリエル・アクセル、物語:キャレン・ブリクセン、主演:ステファーヌ・オードラン他
映画は「バベットの饗宴 "Babette's Feast" ("Babette's Gæstebud)"」 は、デンマーク出身のアイザック・ディネーセンキャレン・ブリクセン 1885-1962)が1950年に「レイディーズ・ホーム・ジャーナル "Lady's Home Journal"」誌に発表した同名の短編をもとに製作されている。

彼女は1937年に自身のケニヤ時代を書いた自伝的「アウト・オヴ・アフリカ "Out of Africa" 」を発表しているが、この自伝の映画化されたものはメリル・ストリープとロバート・レッドフォード主演で大ヒットとなっていたので見ている方も多いと思う。

「バベットの饗宴 "Babette's Feast"」は、パリで有名なレストランを経営していた女性シェフ、バベットがフランス革命(1817年)時代の災難を逃れてノルウェーの海辺の村に匿われ生き延びる物語だが、その中心にあるのがルター派のキリスト教新教|プロテスタント派の生活と食事|食べ物にまつわる密接な文化|人の記憶だ。

身分を一切明かさず、禁欲的、簡素な食生活(殆ど毎日、塩ダラを使った粥のような物)を送りながら、父である牧師亡き後村の信仰集団を率い独身のまま人生の終焉へと向かう姉妹、マーティーヌとフィリッパに言われるままに食事係を務めるバベット。そのバベットの下に、革命が落ち着いた頃、宝くじに当選した知らせが入る。

バベットは、これまで匿ってくれた姉妹と関係者のために、お礼にとその賞金を使い、悪魔の食事ではないかと勘ぐられる程姉妹たちには見慣れない材料で(亀も確か含まれていた)時間をかけ、心を込めた料理を用意する。質素なテーブルが最高の食材、ワインで埋まり、バベットをこの地に紹介した軍人や姉妹の関係者がテーブルを囲み食事を始める場面は圧巻だ。

香り、姿、食感、触感、温かさ、全てが一人一人の感覚を刺激し、厳格な生活の中で硬くなっていた彼らの魂を解放する。彼らが思い起こす記憶がそれぞれに語られ、食卓は何重にも彩られる。唯一、外の世界を知るパリで食事をした事のある姉妹の知り合いの将校の言葉がバベットの素性を浮かび上がらせる〜食事とは、単にエネルギーを摂取するためだけのものでは無いことが良く分かる場面だ。

「レミーの美味しいレストラン(Ratatouille)」 2007 予告編にも同じような考え方が流れており、グストーの言葉「過去に囚われていては、前途が見えない、先に進めない。そして人間には創造する力がある。 そして料理は誰にでもできる」に象徴されている。
 
料理の時間がもったいないという人たちも多いけれど、食べる物は我々の存在を支え、我々の体になってくれている訳で、おろそかに出来るものでは到底無い。 さらに何をどのように調理し食べるかで環境への影響も変わってくるので、毎日、しっかりと食事内容を考えたいと思う。



Babette's Feast (1988) Trailer


Ranking

監督: ガブリエル・アクセル
撮影: ヘニング・クリスティアンセン
原作: キャレン・ブリクセンアイザック・ディネーセン
脚本: ガブリエル・アクセル
ロケ地: デンマークのユトランド半島
バベット: ステファーヌ・オードラン
マーティーヌ: ビルギッテ・フェダースピール
フィリッパ: ボディル・キュア
レーヴェンヒエルム将軍: ヤール・クール(イェ?)




テーマ:お気に入り映画 - ジャンル:映画

"Robin Hood" オットー・バサースト監督、タロン・エッジャートン、ジェイミー・フォックス、イヴ・ヒューソン、ティム・ミンチン、ジェイミー・ドーナン
11月に封切りになったレオナード・ディキャプリオもプロデューサーの一人に名を連ねている「ロビン・フッド」映画批評はあまり芳しくない。

が、面白い!

イギリスの獅子王リチャード1世(1157〜1199)の十字軍の時代から現在に至るまで義賊として人気のあるロビン・フッドの物語:実在した人物なのかどうかなど歴史的詳細はまだまだ決定的になっていないようだ。貴族説から土地を所有する自由人であるなど諸説あるが、今回の映画では、ロックスリーのロビンで領主、"Lord Loxley" だ。

ロビン・フッド役はウェールズ出身のタロン・エッジャートン: コリン・ファースと共演した 2014年の "Kingsman: The Secret Service," 2017年の "Kingsman: The Golden Circle" でのひょうきんな憎めない諜報局員としての役所が彼の魅力を引き出していた。今回のロビン・フッド役もなかなか良い。

ムーア人の隊長役はジェイミー・フォックス:エッジャートンもフォックスも体作りをしっかりしたようで、役所に恥じない体型になっている。アラビアで十字軍の捕虜になりながらも脱出した後イギリスへ侵入し、ロビン・フッドの誕生に大きな役割を果たすのだが、迫力満点で見甲斐がある。

衣装などが100%歴史考証にそぐわないと云う見解や話の内容が多すぎると云う見解もあるが、「義」を通す二人の関係が全編を貫いていて後味が良いのも魅力。

「"Fear is the most powerful weapon of the God's arsenal." 神の兵器庫の中で最も強力な武器は恐怖だ」 というのを憚らない枢機卿と教会関係者を蔑みながらも権力に魅せられその手先となっているノッティンガムのシェリフ(州/県知事のような立場)の腐敗した政策に、十字軍兵役から戻り目覚めたロビンは、永遠の恋人、マリアンの支持も受けて、生活もままならない程の搾取状態にある人々の味方になる。権力者から「富の再分配」と称し金銀を盗み人々に与える義賊「ロビン・フッド」となる。

アクションも見所満載。弓矢の威力も十分発揮されている。お勧めです。





テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

"Red Sparrow" 監督:フランシス・ローレンス、主演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、ジェレミー・アイロンズ、シャーロット・ラムプリング、
2012年の "The Hunger Games" で一躍有名になったジェニファー・ローレンス女性スパイ役を演じる 「"Red Sparrow" 赤い雀」と云うタイトルの映画。60年代、70年代に実際にあったと云うロシアのスパイ養成学校も登場するが、原作は同名のジェイソン・マシューズの小説。作家のマシューズは33年勤め上げた元CIA局員だ。

60/70年代にあった「国立学校4」は現在閉鎖されており、若い女性によるロシア版「くノ一」の活躍はモスクワの5つ星ホテルが舞台になっていると云う。彼女たちは「独立業務請負人- "Independent Contractor"」であると云う。現在、アメリカで逮捕されニュースになっている「女性スパイ」マリア・ブティ-ナは、スパイではないとロシアの元スパイが語っていた。ヴォランティアが多いからと。彼女も一人の「独立業務請負人」なのかも知れない。

映画の中では、ジェニファー・ローレンスはバレリーナ、ドミニカ・エゴロヴァ役を演じるが、意図的に起こされた事故で足を骨折しプリマとしての命を絶たれてしまう。彼女には支えが必要な母親がいた。その後、スパイ養成所 「スパロウ・スクール」に採用され、体を武器として使う過酷な訓練を経て諜報員となる。

アメリカの中央情報局員を巡る彼女の最初の仕事では、誰が誰を騙しているのか、誰が何をしようとしているのか、敵側にも味方側にも幾重にも罠があり、正直、仕事にはしたくない分野だ。

ジェニファー・ローレンスには感情を抑えて行動する役柄がよく似合っていて、上映時間は (2:20:14)と長いが、長いと感じさせない。美しい大方のロケが行われたブダペストの街も魅力的だ。





テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画