Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
小出裕章:<トリチウム>「決定的なのは水の惑星である星をトリチウムで汚してしまえば、 全部がその影響を受けて引きずっていくことになるだろうなということです」12.13.14.(文字起こし&音声)続き
1)小出裕章:<トリチウム>「決定的なのは水の惑星である星をトリチウムで汚してしまえば、 全部がその影響を受けて引きずっていくことになるだろうなということです」12.13.14.(文字起こし&音声)

トリチウム>「決定的なのは水の惑星で

ある星をトリチウムで汚してしまえば、

全部がその影響を受けて引きずっていく

ことになるだろうなということです」


(『みんな楽しくHappy♡がいい♪』のきーこちゃんのブログより転載)

2014年12月13日土曜日

・日本全国の地下水にはトリチウムが入っている。
・トリチウムは崩壊してヘリウムになる→水ではなくなる
・たったの750gの放射性セシウムで東北関東地方の広大な土地が放射線管理区域になった



日本全国の地下水にはトリチウムが

入っている。


きーこ:日本の地下水からもトリチウムが出ているという研究論文みたいなものを、ネットで見たんですけど、それは本当ですか?

小出:本当です。

きーこ:あら………絶句。
その、今出ているのは大気圏核実験の…


小出:そうですね、えーっとですね難しいんですが、トリチウムというのは、3重水素という別名が付いている水素です。

「天然にはない」というのが普通の言い方なんです。



天然にあるのは普通の水素と、2倍重たい水素重水素というのが天然にはある。
ほとんどが普通の水素で、重水素は0.015%ぐらいしかないのです。
え、3倍重たい水素がトリチウムなのですが、
それは基本的には「天然には無い」と言われているのですが、ゼロではないのです。
なぜかというと、地球の大気があるわけで、そこに宇宙から宇宙線という放射線が飛び込んでくると、
大気中の窒素と宇宙線が反応して、トリチウムが自然に生まれているのです。

大変微量で、測定することはほとんど困難なぐらいなのですけれども、
天然にトリチウムがあるのです。
ですからもう、そこらじゅうの水、
トリチウムは水素ですから、環境に出て来ると必ず水になってしまうので、
地球上の水の中には、本当に微量のトリチウムがもう昔から、実はあったという状態
なのです。

その次に問題になったのは、大気圏内核実験というのを1950年代から60年代にかけて、
米国、ロシア、ソ連ですね、が、たくさんやったことがあって、
その時にトリチウムを大量にばら撒いた。
天然に存在しているものの多分100倍ぐらいにはなると思いますけれども、ばら撒いたのです。

そのために地球上また全部がトリチウム

で汚れてしまった
ということになりました。

ただしトリチウムの半減期は12年ですので、
大気圏核実験をやっていた頃から見ると、もう50年経っているわけですから、
半減期の12年24、34、48と、ま、ほぼ半減期の4回分が過ぎているので、
2分の1、4分の1、8分の1、16分の1ぐらいに減ってきていてくれている
わけです。
ですから天然に存在していたものの、
多分今は数倍というぐらいのトリチウムが大気圏核実験由来のトリチウムとして地球上どこにでもある。
ですから地下水ももちろん汚れているし、川の水も汚れているという、そういうことなのです。

ただ、そのレベルのトリチウムは通常の測定手段では測ることができないので、
同位体濃縮という非常に特殊な操作をして、トリチウムだけを集めてきて測定をするということをやらないと、
通常の状態のトリチウムは測ることができません、地球環境では。

ただし、今は福島の事故が起きて、また膨大なトリチウムを敷地の中で放射能汚染水として抱えているし、
それをまた、今流している、海へ、もう成す術なく流している
のです。

さらに毎日400トンずつ放射能汚染

が溜まっていってタンクに溜めているわけです。

そのタンクに溜めた水の中からこれまではセシウムはなんとか除去しようとしてきてきた。
でも他の放射性物質は除去できないままタンクに溜まっていて、
それをアルプスという装置を使って綺麗にしようという計画になっているのですが、
アルプス自身がほとんどまともに動かないまま、現時点ではままなのです。
でも仮にアルプスが、性能通り、期待通りに動いたとしても、トリチウムだけは捕れないのです。
なぜかというと「水」なんですね。

ですから水の中から放射性物質を捕まえて、
水をなんとか綺麗にしようということをやっているわけですけれども、
トリチウムは水そのものですから、どんな作業を

してもトリチウムは捕れない。


結局は今タンクに溜まっている水をいつかの時点で海へ放出せざるを得ないのですけれども、
トリチウムだけは、なんの手も打てないまま海へ流すということになってしまいます。

きーこ:すごい量のトリチウムが、

小出:そうです。

きーこ:海に行っちゃいっていうことですよね。

小出:そうです。まぁ、あのー、

きーこ:そんなことしたら、大丈夫ですか?、って聞いちゃいけないんですけど(笑)

小出:本当はやってはいけないけれども、


トリチウムは崩壊してヘリウムに

なる→水ではなくなる


きーこ:どういう、生態系とかに異常が出たり、

小出:トリチウムというのは非常に弱いベータ線しか出さないのです。
アルファ線も出さない、ガンマ線も出さない。
ベータ線しか出さないけれども、そのベータ線のエネルギーも、
一番高いベータ線でも18.6キロエレクトロンボルトという、そういうベータ線なんですけれども、
セシウムとかストロンチウムは何百キロエレクトロンボルト、
あるいは何ミリオンと言うような何ミリオンエレクトロンボルトというようなベータ線を出します。
それに比べればトリチウムのベータ線はものすごくエネルギーが低いので、
「影響はそれなりに低い」と言われているのですが、


ただ、この地球という星は水の

惑星というように、水が全ての

命を支えている星なわけで、

その水そのものが放射能になっ

てしまうわけですから、


影響は多分、いわゆる放射線というものの影響だけではなくて、
体の中に例えばトリチウムが入ってきてそれが崩壊していくと
今度は、ヘリウムという原子核に変わってしまうんですけど、

もともと水だったものが、

要するに水で無くなって

しまったりするわけです。

DNAの中にもし含まれている

とすれば、その化学分子自身が

変わってしまうという、



きーこ:水じゃなくなっちゃう

小出:そうです。

そういうことがあるので、影響は

今まで考えていたよりも、私は

深刻だろうと思います。


きーこ:細胞なんか水ですよね。

小出:ほとんど水だし、人間の体はいわゆるタンパク質でもなんでも、
水素というのは決定的に重要な原子としてその分子の中に取り込まれているわけですから、
それが崩壊するごとに水素で無くなってしまう。


きーこ:ヘリウムって、あの変な声が出るやつですよね?
ガスを吸うと、


小出:ハハハッ、そうですか

きーこ:そうですよね、なんか

K子さん・I 子さん:◯×△◇〜〜

きーこ:そういうのが、じゃあ、体の中の水がそういう変なのになっちゃったらどうなっちゃう?


たったの750gの放射性セシウム


東北関東地方の広大な土地が

放射線管理区域になった


小出:ま、そうなんですけど、
「放射能というのは五感に感じられない」と普通は言わ

れるように、ものすごい微量なんですよね。

ですから、これはきーこさんにも確か聞いてもらったと思うけれど、
福島第一原子力発電所から放出されたセシウム137というの1.5×10の16乗ベクレルという、
放射能でいうと全然みなさんピンとこないだろうと思いますけれども、
それが今全世界にばら撒かれて、
日本だけじゃなくて北米大陸だって汚している。

アラスカだってアリューシャン列島だってみんな汚しているんですけれど、

そうやって汚したセシウム137を

重さでいうと4.7kgしかならない

ですね。

私は手で持てるぐらいにしかならないし、
…4.7だったかな?多分そうだったと思います。

そのうちごく僅かだけが日本の大地

に降った、ほぼ16%なんですけれ

ども、それを重さにすると750gに

しかならないんです。


きーこ:それがね、なんかちょっと、肉の塊

小出:たったそれだけのものが

きーこ:1kgの塩の袋より少ないわけですよね

小出:そうです
それがだから日本の東北地方関東地方の広大なところ

に、そうしたら山も何も全部が放射線

管理区域にしないといけないという

ぐらいに汚れてしまうという、

そういうものなんです、

放射能というのは。


だから、私の体の中にトリチウムが入って、それがヘリウムになったとしても、
そんなものは要するに重さとか、匂いとか、声を変えるために吸い込むとか、
そんなものに比べればもう何にも意味がないというぐらいのものでしかない。

きーこ:じゃあ、生きている間にどうにかなるっていうよりも、将来の子孫?

小出:そうです。

決定的なのは水の惑星である星を

トリチウムで汚してしまえば、

全部がその影響を受けて引きずって

いくことになるだろうなということ

です。



ーーつづく





2)小出裕章:セシウムを吸着したものがどこかに置いてあるわけですけれども、 その物体そのものはもう何百度という温度になっている。(2)(きーこちゃん)

独占「小出先生に教えてもらっちゃおう!」
・セシウムを吸着したものはもう何百度という温度になっている
・地球をトリチウムでベタベタに汚す核融合


セシウムを吸着したものはもう何百度という温度になっている

小出:福島の原発で、今海へ出て行っているのは、捕まえきれなかった放射性物質ですよね。
セシウムなんかは今必死で捕まえて、ゼオライトとか、いろんなものに吸着させて、それを敷地の中でとってあるわけです。

きーこ:あれも怖いですよね。

小出:それがだから、ものすごく怖い。

きーこ:吸着したものが。

小出:そうです。だからその吸着したものがどこかに置いてあるわけですけれども、
その物体そのものはもう何百度という温度になっている。


きーこ:えぇーー!温度も高くなるんですか?

小出:そうです。
ようするに放射性物質というのは発熱体ですから、どんどんどんどん温度が上がってくる。
だから原子炉が溶けちゃったわけですよね。

I 子:今崩壊しているんですか?その吸着した

小出:もちろんです。ですからゼオライトにセシウムをくっつけてそれを今保管しているんですね。

<strong>きーこ:どういうところに保管しているんですか?

小出:多分、いやどこだか知りませんけれど、
保管する建屋があって、その中に吸着させたものをだーっと並べているんだと思います。

きーこ:また、人が近寄れない場所

K子:死んじゃう

小出:もちろん近づけません

きーこ:ええぇーーー!!

I 子:そんな、発熱して崩壊していくものをどんな材質で作るんですか?

小出:容器ですか?
容器はどっちにしても鉄でしょうね、ステンレスかもしれないけれども、その中に入れていると思います。

I 子:一応密閉はされている?

小出:ま、一応は。
ただ、今は福島第一原子力発電所の敷地の中はもう、放射能の沼のような状態になっているので、
アルプスだって、もちろん動かない。
なぜならば、ちゃんと装置を組み立てることもできないんですよね。
みんな被曝しながらやっているわけだし、

装置と装置の間を例えば繋ぐにしても、普通だったらきちんとした配管で繋ぐわけだけれども、
そんな工事をしていたら被曝してしまうということで、ホースで繋いだりするわけですよね。
そうすれば漏れてしまうわけだし、なかなかまともに動かないことになっている。

でも、アルプスが動けば今度はストロンチウムという放射性物質を捕まえることになるけれども、
それも発熱していますから、捕まえたものが今度は猛烈な発熱体となって、
それをどこかにまた保管しなければいけない。
ですから、セシウムはセシウムの方で捕まえて保管する。
ストロンチウムはストロンチウムで捕まえて保管するということを、
まぁ、やろうとしているし、やるべきなんですけれども、
トリチウムに関しては打つ手がありません。
「全量結局は出す」と。



K子:だから「トリチウムが出るのは本当に少ない量だから、健康への被害は心配する必要はない」っていう人がいるんですけど、

小出:だから少なくないのです。

K子:ね、だから放射線も出てるし、体の80%近くは水ですから、どこへでも行っちゃうわけですよね。

小出:そうです。

K子:そうすると、もう健康を守るということは全くできなくなる。

小出:ま、何度も先ほどから言っていますけれども、水の惑星というこの星で、命がみんな生きているわけで、その水が汚れてしまえば、もう避けることができなくなってしまうんですね。
相手がセシウムだストロンチウムだというならね、
なんとかそれを浄化して被曝しないようにしようという手立てができるわけですけど、

トリチウムだけは何の手立ても

できない。


きーこ:何でそんなもの作っちゃったんだろう


地球をトリチウムで

ベタベタに汚す核融合


K子:核融合施設もトリチウムがいっぱい出る?

小出:核融合なんてやったらもう、大変。

K子:ね、大変ですよね。

小出:はい。

核融合はトリチウムそのものが

燃料ですので、


そして水素というのはほとんど捕まえていくことが難しいんですよね。
小さい原子核ですので金属でも素通りして外へ漏れていくというものですので、
核融合なんていうものをもしやり始めたら、この地球がトリチウムでベタベタに汚れてしまう。


つづく





3)小出裕章:<六ヶ所村>薄める水がない上に原子力発電所の何百倍何千倍それ以上の量を出すわけですから、 どうなるか?というと、再処理工場に関しては濃度規制を撤廃してしまった。(3)(きーこちゃん)

I 子:再処理工場で原発の1年分が1日で出るっていうのはガスの分で、

小出:例えば原子力発電所の運転中にどういう放射性物質が出ているかというと、
希ガスというのが一部出て行く。
それから、トリチウムも一部出て行く。
で、他の放射性物質は、昔はかなり出ていた時代もあったんですけれども、
今は廃液処理というのもかなり厳密にやるようになっていて、
ほとんど出てない、データを見る限りは出てない。

I 子:伊方のデータ?

小出:はい、そうです。伊方のデータなどを見ると出てないんですよ。
再処理工場では、じゃあどれだけ出るか?というと、
六ヶ所再処理工場が安全審査を受けるときの申請書があって、
希ガスだったらこれだけ出します。
トリチウムだったらこれだけ出します。
他の放射性物質は、コバルトはこれだけとか、セシウムはこれだけとかリストがある訳ですけれども、
それで比較していくと、例えばセシウムとかコバルトなんていうのは、
原子力発電所の方は今ほとんど出さないわけですから、再処理工場は倍率で言えば猛烈な倍率になってしまう。

I 子:オーダーで言うと100、千、万

小出:ええ、まあ、実際の再処理工場がどうだという事がわからないし、
原子力発電所が今出していないというのも、実際には「検出限界以下」だと言っているわけですから、
あんまり数字の比較そのものができないわけですね。

でも希ガスに関しては、今でも原子力発電所から、
「それぞれの原子力発電所でこれだけ出しました」っていう数値としてのデータがある。
それで、六ヶ所の再処理工場も希ガスに関しては一切補足ができないので、
必ず出すということが分かっている。


きーこ:なんか高ーい煙突なんですよね。

小出:そうです、120mの高い

きーこ:ということは近所に住んでいる人は平気だけども、ちょっと遠くに、

小出:そうです。
だから比較がしやすいので、私は希ガスで比較して、
原子力発電所が1年で出すものを1日ごとに出すというように言っているんです。
トリチウムも、多分、そんなオーダーですよね。

原子力発電所ではほとんど閉じ込めているけど、でも閉じ込めきれないのを流しています。
原子力発電所が認めているし、六ヶ所再処理工場はトリチウムも全量放出すると。

手がないんですもの。必ず出すということが分かっているので比較がしやすい。
多分希ガスとあまり変わらない、原子力発電所の1年分が再処理工場では毎日という、
そういう量だと思います。もっと多いかもしれないけど。


きーこ:上からも下からもっていうこと…

K子:ほんと深刻ですよ。

I 子:海の遠いところに流しますっていうのもそれは量はもうわからない?

小出:それはですね、原子力発電所もそうだし、私の原子炉実験所もそうですけれども、
原子力施設というのは濃度規制があるんですよ、今は。
環境に放射性物質を流す時には、これこれこれ以下の濃度にしなさい、と書いてあるんですけれども、
原子力発電所は簡単なんです、その濃度規制を守るのが。

なぜかというと、原子力発電所は温排水という膨大な冷却水を流している。
例えば100万kwの原子力発電所なら、1秒間に70トンという海水を流しているわけです。
1秒間に70トンを超えるような川は日本には30も無いというぐらい巨大な川ができるわけです。
ですから、どんな放射性物質もその巨大な川に流してしまえば、完璧にクリアできる。

きーこ:うすまっちゃうんですか、

小出:「薄まった」という理由で。
だから、原子力発電所はその濃度規制を全く軽々とクリアする
わけですけれども、
再処理工場の場合には冷却水が必要ないわけだから、
薄める水がない
んですよ。
薄める水がない上に、量としては原子力発電所の何百倍何千倍あるいはもっと、の量をだすわけですから、
どうなるか?というと、

再処理工場に関しては濃度規制を

撤廃
してしまった。

K子:おぉーー!

小出:

きーこ:いい加減〜

小出:その代わり、沿岸で出したらまずいだろうということで、
沿岸から4kmまで、海底にパイプを這わせて、
深さ40mだったかな、海底からバーーッて噴き出させる


K子:うっわ〜〜っ

きーこ:噴き出すなんて、

I 子:そんなの北海道の湾とかあっちの方に向かっていくんじゃないですかね。

小出:そうなれば、海は広いな大きいなで薄まるからいいですよという、そういう規制の仕方です。
ですから、再処理工場はトリチウムもそうだけれども、
濃度規制なんて初めから

全然守れないという状態
になっている。

K子:もう全部、汚染する核物質が出ちゃうということですよね。

小出:そうです。
だから「トリチウムは全量捨てる」と言っているわけです、再処理工場も。

I 子:じゃもう、セラフィールドはそれをガンガンやっちゃっているわけなんですね、イギリスの。

小出:イギリスの、
そうです、セラフィールド、ウィンズケールというところももちろんやっているし、
フランスのラ・アーグもやっているし、

世界中再処理工場はすべて、

トリチウムに関しては全量放出。


I 子:今、再処理工場はイギリスとフランスとどこ?

小出:イギリス、フランス、軍事用で言えば、もちろん米国にもロシアにも中国にもありますけど、
商業用でやっているのは、基本的にはフランスですよね。
イギリスのセラフィールドはほとんど動いてないですから。

K子:ただ、そこの環境がものすごく悪くなって、病気の人が多いとかっていう話ですよね。

小出:再処理工場の周り?
そうです。

I 子:因果関係がああだこうだ言ってるけどね、

小出:子供の白血病が多いということはイギリス政府もちゃんと認めているんですよね。
ただその白血病が多いのが「被曝のせいではない」という、イギリス政府の主張で、
だから今、福島で甲状腺癌が多いというのはみんなが認めるけれども、
「でもそれは被ばくの影響ではない」というのが日本政府の言い分

I 子:「ない」なんて科学的に証明できないですよね。

小出:できないです。
だから今は全く証明も何もできない。
だから彼らも、言い方がすごい汚いというかね、
「ない」ないと、あたかもないかのように言いながら、
「なさそうだ」ぐらいのことしか言えない。
本当は言えない。
今までの知見で言うと、どうもなさそうだという、そんなところですよね。
でもこれから調べてみないと本当はいけないことだと。

I 子:「ない」というのを証明するのは難しいじゃないですか。
「見つからない」というのは言う方も巧妙だけど、
聞く方も「ああ、じゃあないのか」って認めちゃうのっていけないですよね。

K子:それはなんか安心したいから、耳に聞こえのいい方を選んじゃうっていう傾向がありますよね。


つづく





4)小出裕章:「燃料棒からプルトニウム・ウラン・その他の核種に分ける方法&再処理に使う硝酸の行方」(4)(きーこちゃん)

K子:トリチウムの放出された全体量が微々たるものだし、原子力発電所なんかから出るトリチウムの量は本当に2gだとかそんなもんだから、
心配する必要は全然ないっていう


小出:通常の原子力発電所から放出されているトリチウムはもちろん少ないです。
なぜかといえば、通常の原子力発電所ではトリチウムは燃料棒の中に閉じ込められているからです。

ウランが核分裂するときに、普通はウランの粒は二つに分かれるのですけれども、
時々三つに分かれるという、そういう核分裂の仕方があって、
その時にトリチウムができるのですが、
それは燃料棒の中にペレットという形でウランが瀬戸物に焼き固められている。
それが核分裂をして、トリチウムができるわけですけれども、
基本的にはそれは燃料棒の中に閉じ込められているので、
原子力発電所というその機械から環境に出てくるのは少ないのです。

でも、今日本では六ヶ所村の再処理工場というのをつくってますけれども、
再処理工場というのは、ウランが核分裂してできた核分裂生成物、
それからウランが中性子を吸ってできたプルトニウム
そして核分裂をしない燃え残りのウランというものが、
ペレットの中に三者渾然一体となって含まれているわけですけれども、
再処理というのは、
その三者渾然一体となっているもののなかからプルトニウムだけを取り出そうという作業ですから、
燃料棒の中にペレットが入っていたらまず作業ができないし、
ペレットという瀬戸物の塊があったらプルトニウムを掴み出すなんてことはできないから、
まずは燃料棒をブチブチにちょん切るわけですよね。
ちょん切った途端に気体状の放射性物質は噴き出してくる
わけだし、
ペレットという瀬戸物を今度は、
みなさん考えて欲しいけれども、瀬戸物を、お茶碗でもいいお皿でもいいけど、溶かすことができるか?と。

きーこ:溶けないですよね

小出:普通は溶けない

K子:何千年も残ってますよね。

小出:土に埋めたって土に溶けないし、

K子:出てきますもんね。

小出:どうするか?というと、猛烈な濃度の硝酸を加熱して、その中に瀬戸物をほっぽり込んで、
ドロドロに溶かすというのをやるわけです。
あとは油を加えたり落下したりしながら

きーこ:そこで実験している人は大丈夫なんですか?

小出:え?実験というか作業

きーこ:作業している人は

K子:被曝していますよね。

小出:もちろん被曝もしますし、
建物全体はいわゆる無人というか、人はとにかく近づくことができない。

きーこ:近づかないでやっているんですね。

小出:何mものコンクリートの壁の向こう側で、要するに無人で作業が流れていって、
ところどころに窓っていうか、鉛ガラスの窓があって、
中を見ながらやるわけですけれども、
猛烈に危険なことをやる。
で、その作業では今聞いていただいたように、
ウランと、燃え残りのウランと、新しくできたプルトニウムと、核分裂生成物を分けるわけで、
ウランはこっち、プルトニウムはこっち、核分裂生成物はこっち、というふうに分けていくんですけど、

きーこ:見えないのにどうして

小出:え?

きーこ:見えないんですよね。

K子:どうやって分けるか?って

きーこ:どうやって分けるんですか?

小出:えーっと、硝酸で溶かしたところに油を入れるんですけれども、
ものには水に溶けやすいものと油に溶けやすいものがあるんですね。
その溶けやすい溶けにくいというのを使って、ウランとプルトニウムを油の方にまずは行かせ、
それをまた、別のところで、酸化状態というのを変えると、
一度油の方へ行ったのが水の方に戻ってくるというような、
化学的な操作は様々な操作をやらなければいけないんですけど、そうやって分けていく
んです。
ただし、核分裂生成物の一種にトリチウムがあるけれども、
それは硝酸を加えて溶かした時に水にもうなっているわけですね。
で、作業をしていくけれども、最後にその水はどうしようもないから、全部海へ流す。

ということになっている。

だから再処理工場から出てくる

トリチウムは膨大です。


I 子:1日で原発1年分の

小出:通常私なんかは希ガスで比べていて、

I 子:ガスの量で比べている。流すのはまたプラスで流す

小出:はい、トリチウムなんていうのはそんな比じゃないくらい膨大に流しています。

きーこ:なんか東電の記者会見で定期点検の時が一番トリチウムが流れているって、

小出:もちろん原子力発電所でもそう。

きーこ:それのもう何倍

小出:もう何万倍、どれくらいだろう?ちょっと今数字でお答えしにくいけれども、

すべて、全部が出ちゃうんです。

きーこ:全部が出ちゃうんじゃ、今福島原発から出ているトリチウムと同じなんですか?

小出:膨大です。

きーこ:同じことですよね、

小出:そうです。

きーこ:溶けていようが、

小出:全部が出ちゃうんです。


つづく





5)「硝酸」についてとても気になりましたので、 再度小出先生に教えていただきました。 2014年12月21日 (きーこちゃん)

きーこ:硝酸をグツグツに煮てバラバラにするって、

小出:そうです。

きーこ:硝酸を沸騰させて溶かして、それってすごく危険じゃないかな?って思ったんですけど、
それもそのまま海へ流しちゃうんですか?


小出:硝酸はもちろん流さないです。

きーこ:あ、流さないんですか。

小出:はい。
ですから、硝酸で溶かして、それから溶媒というのに混ぜて、
油の方と、硝酸の方に有機溶液に残る奴を分離していくんですけれども、
最後は硝酸も回収します。
それでウランはウラン、プルトニウムはプルトニウム、

きーこ:すごい!そういうことができるんですね。

小出:できます。

きーこ:あーよかった、それも流すのかと思った。

小出:全部はもちろん、
化学操作というのは100あったものを100回収するということは基本的にはできない。
だから、100の硝酸の99を回収する、あるいは99.9を回収するということはできるけれども、
残りのものはやはり海へ流すものもあります。
でもかなり少ないと思います、それは。


きーこ:よかった。
それから、東海村にも再処理工場がありますよね、


小出:あります。

きーこ:そこはやっぱり、どこかトンネル(配管のことです><;)で遠まで流しているんですか?

小出:えーっと、排水溝は沖合に出したと思います。
ただしすごく小さいのです、東海村の再処理工場は。

六ヶ所の再処理工場は

「1年間に800トンの使用済み

燃料を処理します」
というのが六ヶ所ですけれども、

東海村は一番初めに計画した時に210トンという計画でしたし、
実際にはその2割しか仕事ができなかった、
1年間にせいぜい40トンぐらい。

200と計画していたけれども2割にもならなかったということで、
40トンぐらいの処理しかできなかった。
だから六ヶ所の再処理工場が計画しているのに比べれば、
20分の1とかそのぐらいしかできなかったので、
沖合に出す長さも、六ヶ所は確か3kmで44mの海底だったと思うのですが、
東海村はそんなに遠くまで出していなかったと思います


きーこ:はい、ありがとうございました。


参考
再処理工場

再処理

現在各国で採用されている核燃料の再処理方法はピューレックス(PUREX)法と呼ばれるもので、大まかに言えば、酸に溶かした燃料棒からウランとプルトニウムをリン酸トリブチル(TBP)にて抽出・分離する方法である。

最初に使用済み燃料を燃料棒の状態のまま細かく切断し6規定の濃硝酸に溶かす(水相)。
酸に溶けない燃料被覆管(ハルと呼ばれる)と不溶残渣(モリブデン、テクネチウム、ルテニウム、パラジウム、ジルコニウム等)を取りだした水相の硝酸濃度を3規定に調整し、ドデカンにリン酸トリブチル(TBP)30%を溶かした有機溶媒(油相)とミキサー・セトラー (mixer-settler)型抽出槽やパルスカラム(pulse column)型抽出塔で混合・接触させると、硝酸とイオン対を生成したウラン及びプルトニウムがTBPに抽出され、油相に移動する。
次に油相を還元剤(硫酸 ヒドロキシルアミン等)を含む別の水相と接触させると、プルトニウムだけが水相に移動する。

燃料被覆管は低レベル放射性廃棄物(TRU廃棄物)として、不溶残渣と各種放射性物質の混合体である硝酸系廃液は、蒸発缶等で濃縮した後、高レベル放射性廃棄物として処分される。
なお、プルトニウムは容易に核兵器に転用可能なため、それのみを所有することは核拡散防止条約で禁止されている。
そのためプルトニウムとウランと混ぜた溶液を作り、これをマイクロ波で脱硝酸して酸化物MOXとして保管している。
ウランについても流動床で脱硝して酸化物(回収ウラン)として保管している。

国際化学物質安全性カード 硝酸

化学的危険性:
加温すると分解し、窒素酸化物を生じる。強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質(テルペンチン、炭、アルコールなど)と激しく反応する。塩基性物質と激しく反応し、可燃性で爆発性のガス(水素[ICSC番号 0001])を生成しながら金属を腐食する。有機物と激しく反応する。

火災
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。
引火性物質との接触禁止。可燃物や有機化学物質との接触禁止。
周辺の火災時:泡消火薬剤は不可。
爆発
多くの一般有機化合物と接触すると、火災や爆発の危険性がある。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける!
吸入
灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛。
症状は遅れて現われることがある。
皮膚
重度の皮膚熱傷、痛み、皮膚黄変。

発赤、痛み。熱傷。 
経口摂取
咽頭痛、腹痛、咽喉や胸部の灼熱感、ショック/虚脱、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。
吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留分を炭酸ナトリウムで注意深く中和し、次に多量の水で洗い流す。
・おがくず他可燃性吸収剤に吸収させてはならない。


ヒドロキシルアミン(hydroxylamine)
ヒドロキシルアミンは爆発性の化合物であるが、その危険性の度合いについては完全にはわかっていない。1999年以来、ヒドロキシルアミンを扱う工場での死者を伴う事故が何度か起こっている。鉄(II), (III) イオンによって 50 % ヒドロキシルアミン溶液の分解が加速されることが知られている。ヒドロキシルアミンとその誘導体は塩の形で安全に取り扱うことができる。

加熱すると爆発の危険がある。呼吸器、皮膚、目、そして他の粘膜を刺激する。皮膚から吸収される可能性があり、飲み込んだ場合も有害であり、変異誘発物質である可能性がある。




東海再処理施設

2014年9月
●東海再処理施設 廃止の方針

2014年4月
●<東海再処理施設稼働> 国の規制基準に適合していないけど、急ぐので特別認める「プルトニウム溶液と高レベル廃棄物の固化」 4/21原子力規制委員会更田委員取材動画&文字起こし

●東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は 水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!

●1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)

●2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2 (内容書き出し)

●<東海村再処理工場の危険> 「使用済み燃料を液体にしてしまった。液体が沸騰してしまうという事は簡単に起きてしまいます」 小出裕章氏(文字起こし)





6)<トリチウムによる健康被害>西尾正道氏「原発を稼働させるだけで、事故が起こらなくても健康被害となりえる」「被ばく列島」より(きーこちゃん)

トリチウムに関して小出裕章先生にいろいろ教えていただいているのだけれど、
「被ばく列島」という本を小出裕章先生と西尾正道先生の連名で最近出されたことを知って、
私は駅前の普通の書店で「この本ありますか?」と店員さんにメモを見せた。
「被ばく列島ですね、お調べいたします」
わりと混んでいる書店内に男性店員の大きな声が響く。
心の中で「やったー!”被ばく”って声が大勢の人たちに聞こえたぞ」と思いながらほくそ笑んでいたら、、
「被ばく列島ありますよ」と案内していただいて、もちろん購入しました。
その中で、西尾正道先生がトリチウムに関して話してらっしゃる部分があります。
なんの手立てもできないまま、放出されてしまうトリチウム。
どうすることもできないからって、
見てみないふりをして危険を直視しないで出し放題のトリチウムについての部分、書き出しました。



被ばく列島 小出裕章 西尾正道より、一部書き出し

■原発の立地周辺地域でも、がんが多発しているー北海道泊村のデータ

西尾:ところで、
がんの罹患者数の増加の要因の一つとして明らかに関係しているだろうというのは、放射線だと思います。
放射性物質は、核実験によって世界中にばら撒かれました。

また世界的には原発事故が起こらなくても原発立地周辺の子供の健康被害は報告されています。

実際に北海道の泊原発なんかの

周辺地域では、がんの患者数が

ダントツに多い。


道内平均の1.4倍程度です。
岩内町と積丹町は近隣町ですが、これらの原発周辺地域でも年齢補正をしてもがん死亡率が増えています。
(図9)

この集計は北海道庁管轄の北海道健康づくり財団(理事長は北海道医師会会長)によるものです。
事故が起こらなくても水の形で存在してβ線を出す
トリチウム(三重水素:3H)が関係しているのだと、私は思います。
この問題は非常に難しく、放射化したものが水の組成になっていますから、
体の中に入ったら分離できないし、測定できないでしょう。
福島事故後に続いている海洋汚染水にも大量のトリチウムが含まれています。

私の友人である獨協医科大学放射線医学講座の名取春彦医師は、
DNA合成期の細胞のDNAにトリチウムが

取り込まれていることを画像で証明
しています。

彼は腹水中で増殖するマウスのテラトーマ細胞がどの部分から増殖するのかを見るために、
それを培養し、トリチウムで標識したチミジン(トリチウムチミジン)を
培養液1mlあたり1μCi(37000ベクレル。Ciはベクレルの旧単位)の濃度で1時間培養した後、
固定し、切片を作成してオートラジオグラフィーを行ったところ、
トリチウムチミジンのβ線によって感光した銀粒子が黒い斑点として観察できました。
(図10)


DNAの中でβ線を出しているのです。

半減期12.3年のトリチウムは水素の同位体の一つで、β線を出す放射性同位体であり、
原子核は陽子1つと中性子2つから構成されています。
実際にカナダの重水を用いる原子炉(CANDU炉)のトリチウム排出と、
その結果の周辺地域に住む子供たちの健康被害(ダウン症、新生児死亡率、小児白血病)
の増加が報告されています。


独立法人・原子力安全基盤機構(2014年3月に、原子力規制委員会の事務局の原子力規制庁と統合)の
「原子力施設運転管理年報」平成23年(2011年)版の報告では、
関西電力は美浜、高浜、大飯の3原子力発電所から
2010年度(2010年4月〜2011年3月)の1年間で
13.4兆ベクレルのトリチウムを、液体の形だけで(若狭湾に)放出しています。

生命現象に重要な役割を果たしている全ての化合物の中には水素原子がありますから、
その放射化した水素が影響がないという政府の言い訳は説得力がありません。

原発を稼働させるだけで、事故が起こらなくても、トリチウムは大量に海に放出されますので、

原発稼働そのものが健康被害の原因となりえる
のです。


[朗報〜❤︎]

なんとなんと!このブログを見ていてくださる方からお誘いいただいて、
京都大学原子炉実験所の小出裕章先生にお会いすることができました。
そこで、独占「小出先生に教えてもらっちゃおう!」ということで、録音をさせていただきました。
とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
小出先生、そして素晴らしい皆様、本当にありがとうございました。

この、”ミニ講座”に参加してくださった方は、
小出裕章氏(京都大学)
K子さん(世界を股にかける写真家)
I 子さん(某大学美人教授)
きーこ(ただの人)です。

音声が聞きにくいかもしれませんので、もちろん、文字起こししました。
(これから小出しにして連載しまーす♪)




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テーマ:放射能汚染 - ジャンル:政治・経済

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