Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
John Le Carre: The Pigeon Tunnel - Stories from my life (Viking 社、2016年発行)
昨年末に本屋をブラブラしていて見つけたジョン・ル・カレの最新作、小説ではなく自伝 | 取材旅行記だ。"Stories from my life" とサブタイトルにあるように、彼の小説の背景となる取材旅行や実在の人物、事件などに言及されていて、非常に興味深い。

またタイトルの "The Pigeion Tunnell" に関しては、前書きで説明されている。

例えば、日本題名「ナイロビの蜂」、原題: "The Constant Gardner" を映画で観たり、原作を読んだ方は多くおられると思う。ラルフ・ファインとレイチェル・ワイズが主演、ブラジルのフェルナンド・メイレレス監督の映画だが、美しいアフリカの風景を背景に繰り広げられる残酷な現実とそれに果敢に立ち向かう外交官の若い妻と植物の世話に現実逃避する外交官の夫が描かれる。

その外交官の妻の姿を作り出す原動力になった実在の女性がいた:子供時代からの虐待や逆境に負けることなく、戦火のカンボジアで子供達の救出に奔走したフランス人女性イヴェットだ。彼女は1999年にコソヴォで難民救済にあたっていた時に命を落とすことになるのだが、小柄な女性がどこにそんなエネルギーを秘めているのかと思わせられる姿が愛情を込めて紹介されている。(10章)

17章と18章では、ソ連邦崩壊で起きた1987年から1993年の変化が描かれる。そして何が彼の意識を通して濾過され作品になるのか、その辺りの創作経過も面白い。

ル・カレのこの新作は38章からなっており、ちょうど半分まで読み進んだ所だが、読み応えがある一作なのでここで紹介。お時間のある方、ぜひご覧になって観てください。

2005 年封切り作品予告編:The Constant Gardener (2005) Official Trailer - Ralph Fiennes, Rachel Weisz Movie HD

(2:20)


2011年のインタヴュー記事ですが、興味のある方はどうぞ➡️➡️➡️ ジョン・ル・カレ 特別インタビュー: 「グローバリゼーション、イラク戦争、情報操作」Uploaded on Apr 11, 2011(Democracy Now !)


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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

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