Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
弁護士深草徹の徒然日記: 「米国第一主義」 2017.1.22.
弁護士深草徹の徒然日記: 「米国第一主義」 2017.1.22.


世界各国の共通現象となっている貧富の格差の拡大とラストベルトの出現は、現在の資本主義のイデーである新自由主義を、人間第一主義を世界のスタンダードにすることによってのみ阻止することができる


 トランプ大統領の就任演説のキーワードは「米国第一主義」でした。彼は次のように述べました。

 From this moment on, it's going to be America First. Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs, will be made to benefit American workers and American families.We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength. I will fight for you with every breath in my body - and I will never,ever let you down.

 この日から、「米国第一」だけになるのです。米国第一です。
 貿易、税金、移民、そして外交問題に関するすべての決定が、米国の労働者や米国民の利益になるようにします。
 私たちの製品をつくり、私たちの企業を奪い、雇用を破壊する他国の行為から、私たちは国境を守らなければなりません。防御が、大いなる繁栄と強さをもたらすのです。
 私は、息の続く限り皆さんのために戦い続けます。そして、皆さんを決してがっかりさせません。)
    (「朝日」1月22日付朝刊)


 はて、これまでの米国は、「米国第一主義」ではなかったのでしょうか。果たして国際主義だったのでしょうか。私は、そうは思いません。私は、米国のスタンダードを世界共通のスタンダードにし、世界共通市場を作ることが米国の国益につながるという洗練され、ソフトで遠望長大な「米国第一主義」だったように思います。



 トランプ大統領は、これまで自分の企業さえもうかればよいという個別企業のオーナーの論理で動いて来た人ですから、目先の利益に敏感で、ガサツ、ハードで近視眼的な「米国第一主義」の旗を掲げたに過ぎません。

 トランプ大統領のお手並みはじっくり拝見したいと思いますが、私は、その政策によって米国の貧富の格差拡大ラストベルト問題が解決できるとは到底思えません。何故なら、貧富の格差拡大ラストベルト問題は、米国だけの特有な現象ではなく、世界共通現象だからです。ですからいくら米国が保護主義を徹底し、たとえ関税・非関税の障壁を設け、多国籍企業に米国内への工場建設を促してもどうにもなりません。たとえば多国籍企業に渋々いくつかの国内工場を作らせても、現在の世界の資本主義構造の下では、徹底した合理化と低賃金によってしか企業収益を維持できず、労働者の雇用の拡大と賃金アップは望むべくもありません。

 世界各国の共通現象となっている貧富の格差の拡大とラストベルトの出現は、現在の資本主義のイデーである新自由主義(あらゆるものを商品化し、自由競争を最大限に拡張することを世界のスタンダードとするもので、いわば古典的な自由主義の極地と言っていいでしょう。)を、人間第一主義を世界のスタンダードにすることによってのみ阻止することができるのだと私は思います。それをやりとげるのが真の「国際主義です。

 さて安倍首相は、このガサツ極まりない「米国第一主義」とどう向き合うのでしょうか。これまでのようにひたすら米国追随を続けるのであれば、尾籠な言い方ですがケツの毛までむしり取られることでしょう。

 わが国は、今こそ人間第一、名実ともに国際主義に転回したいものです。


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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:政治・経済

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