Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
テッド・カッペル:"Opinion-based Journalism" の弊害 ヴェテラン・ニューズマン、テッド・カッペルからフォックスTVのショーン・ハニティへ 2017.3.27. (WP)
ニュース番組と特定社会|政治思想に

基づいた「意見」番組の境界線


<<事実よりもイデオロギーが大切 ( 'ideology is more important that facts') と云う姿勢は、アメリカにとって良くない>>

”Veteran newsman Ted Koppel tells Sean Hannity he’s bad for America” 2017.3.27. (WP)

25年前に終了した有名なニュース番組 "Night Line" のアンカーだったヴェテラン記者、テッド・カッペルが、3月26日に特定思想に基づいた番組のホスト、ショーン・ハニティ CBSの "Sunday Morning" で対談した。その時の内容が強烈だったので紹介しようと思いながらも、時間が経ってしまった。

ラジオでもTVでもSNSでも、ニュース番組と特定社会|政治思想に基づいた「意見」番組の境界線が侵食されつつある。利潤を追求するメディアは、センセーショナルなホストを前面に押し出し視聴率を稼ぐ傾向にある。
視聴者の中には、「意見」番組をそのまま「事実」として受け入れてしまう人たちもいる。最近はその傾向がさらに加速しており、初対面で、好きなTV局は何?と訊かれることもある。

「フォックス・ニューズ」と答えれば、「右」。
「CNN」と答えれば、「左」と分類されてしまう。


相手によってはそこで単純に基本的な色分けをしてしまうので、その後の会話はすべて「右」か「左」のフィルターがかかったものになり、まともな話はできなくなる。(大統領は「フォックス・ニューズ」がお好みだ。)
これが、アメリカ社会の分断をさらに深刻なものにしている。


Veteran newsman Ted Koppel tells Sean Hannity he’s bad for America 2017.3.27.(CNN)




**急ぎ訳したので読みづらいところがあるかと思いますが、ご容赦を**

テッド・カッペルが面と向かってはっきりと、事実よりもイデオロギーが大切 ( 'ideology is more important that facts') と云う姿勢は、アメリカにとって良くない、と伝えた相手は290万の視聴者を持つトランプ支持者であるフォックス・ニューズのショーン・ハニティだ。

大統領の職権乱用疑惑やロシアとの癒着|共謀疑惑問題を「魔女狩り」になっていると、毎夕の番組で視聴者に語り続けるホストだ。「リベラリズム|自由主義は、打ち負かさなければならない。社会主義は政治的に敗北させなければならない。この国で改革は要らない」と語るハニティだが、彼らの云う社会主義には国主導の医療保険も入る。

カッペルが「これ以上何を手に入れたいのか?ホワイト・ハウスも、上院も、下院も手中に収めているのに」と云うと、ハニティは、「今のところはそうだ。が、怒りに満ちた右派(侮蔑的”snowflakes”を使用) がいて、民主党エスタブリッシュメントがある。この国のプレス(メディア)は大統領を引き摺り下ろそうと ("destroy") していると思う」と 答えた。

大統領の「事実」認識に関しては、以下のような見解がある:

スコット・ペリー:「大統領の今直面している本当の問題は、メディアではなくて事実

シェファード・スミス:「まったく常軌を逸している。彼は真実ではない、何の価値もない馬鹿げた言葉を繰り返し続けている」

ファリード・ザカリヤ:「大統領は事実か虚実に関しては無関心なのではないかと思う。これまでの人生を彼はデタラメを並べて送ってきた。デタラメを繰り出すことで成功を収めた」

ラッシュ・ランボー:「彼らは二つの異なる世界に住んでいる、彼らはトランプを理解しない」

ランボーはラジオ番組のホストで、右派の極論を展開してきた人物で、「二つの異なる世界」を生み出した張本人とも言えるだろう。なぜ極論が広範に拡散されることになったのかと言えば、それは1987年の FCC (米連邦通信委員会)が公平|公正ドクトリン (the Fairness Doctrine) を廃棄したためだ。

公平|公正ドクトリンはラジオやTVで発言する人々は、一つの政治的見解を発表する際には、平衡を保つために、それに相対する見解を発表しなければならないと云うものだった」オーンスタイン

公平|公正ドクトリンが無くなった今起きているのは、次のようなことだとオーンスタインは話す:「保守的ラジオ局があるとしよう、それを「部族的」ケーブルTVへ持ち込む。そこに電子メールやSNSの層を加えると、人々が絶対的に真実だと信じ、相対する見解を入手する必要のない、情報を得られる世界が出現する。

そして一度信じると、まったくのガセネタでも、常に真実であると信じるようになる」


しかし、ショーン・ハニティは、「アメリカの大衆をもう少し信頼した方がいい、彼らはある程度知的で意見番組とニュース番組の違いは分かる。あなたはシニカルですね」と発言。

カッペル:「シニカルですよ」

ハニティ:「我々がアメリカにとって良くないと思ってます?私がアメリカにとって良くないと思ってますか?」

カッペル: “Yeah.”

ハニティ:「良くないと思ってるんですか?」

カッペル:「長い目で見ると、あなたや多数の意見番組は全部。。。」

ハニティ:「本当に?それは悲しいことだ、テッド。悲しい」

カッペル:「いや、こういうことだ。あなたには能力がある、もっと影響力、、、を魅惑した」

ハニティ:「あなたはアメリカの大衆を見くびっている」

カッペル:「いや、割って入る前に、自分の考えを最後まで話させて欲しい」

ハニティ:「聴いてますよ。言葉を返すようですが。どうぞ話してください」

カッペル:イデオロギー事実よりも重要であると考える人々を引きつけた」

否定的なポール|アンケートは「フェイク・ニューズ」とトランプ:Trump claims that any negative polls are “fake news” (CBS News, 02/06/17)
「もう一つの事実」弁護でケリーアン・コンウェイ、猛攻に遭う:Kellyanne Conway draws fire after “alternative facts” defense (CBS News, 01/22/17)

ホワイト・ハウスの報道官ショーン・スパイサーは、彼のボス、トランプ大統領が良く理解するメディア風景だと云う。
「大統領は、常に正しいことを言うとか、合わせるなど、ワシントンの基準や政治的標準に合わせない。アメリカの大衆へ向けて直の声を持っていると自認している。トゥウィッター、フェイスブック、インスタグラムを含めると、大統領には100万以上のSNSフォロワーがいる」

カッペル:「”the Atlantic" に掲載された一文については聞いているでしょう:<プレスは彼を文字通りに受け止めるが、真面目に受け止めていない;彼のフォロワーは彼を真面目に受け止めるが、文字通りには受け止めない>と。
アメリカの大統領を文字通りに受け止めるべきではないと言われる時期に我々はいるのか?」

ハニティ:「いや、彼を文字通りに受け止めるべきだ。大統領が話す時、彼は厳然としており、文字通りに受け止めて欲しいと思っている。140文字しかない時、それを見て<この意味はこうだろう>と言うのは、少し無理があることも理解しなければならない」

カッペル:「それは、深刻な問題をトゥウィッターで伝えることを止める良い理由だろう」

ハニティ:「え〜、いや、多くの場合、メディア関係者は、大統領がアメリカの大衆と直接のパイプラインを持っていることに脅威を覚えていると思う」

去年の秋、(TV番組)"Access Hollywood" のテープが流れた後、ニュー・ヨーク・タイムズはドナルド・トランプの言葉を卑猥な言葉も含めて一面で活字にした、NYT紙のスローガンが<活字にするに足る全てのニュース>にも関わらずだ」


NYT紙のエグゼクティブ・エディターであるディーン・バケットは、それは迷いのない決断だったと云う:「論争にもならなかった、驚くことに」

カッペル:「単純に "f**k" と載せても、効果がなかったでしょう?」

ハニティ:「それは恥ずかしげな。文章自体に、その力に何かがあっと思う。それを口にしている大統領のヴィデオがあって、次に "f**k" と云う言葉は恥ずかしい (? coy) 感じだった。」

バケット:「もし私がドナルド・トランプ支持者であったら、毎日憤っているだろう。<こいつらは大統領をやっつけようとしている。いつか我々か彼らかの問題になる。

私の仕事は、ジャーナリストとしての人生でこれまでに見たことが無い程大きな政府の革命について、難しい質問をすることだ。大統領を攻撃するのではなく、彼について、そしてほとんど知られていない政府のまったく新しいメンバーについても、本当に厳しい質問をすること。もし我々が、プレスのことだが、質問しなければ、誰もする人はいないだろう」


カッペル?:「多大な影響力を持つニュー・ヨーク・タイムズが亀裂を修復し、分裂を癒す力になれる道はありますか?」

バケット:アメリカの傷を癒すことは私の仕事ではない。それはジャーナリズムの範疇のことではない。今国内で起きていることの幾つかは健全なものだ。大衆にはお互いに話しあう力がある。意地悪なことを表立って云う人々にばかり注意を向けているが、起きているのはそんなことばかりではない。私をナイーヴな南部人と呼んでくれても良い、これはもっと開けた大きな世界でない、と私を納得させることはできない、ゲームから我々が(プレスのことだが)少し押し出されるようなこともあるけれど、少しばかり押し出される必要があったのかもしれない、そうじゃないか?」

我々の激しい政治的分断は、トランプの時代に始まったことではないと付け加えておく必要がある。政治的分断は進化した。

昨年の春、2016年の6月に、49%の共和党員と55%の民主党員は、ピュー (Pew) ・リサーチの調査で、相手の党を恐れている "afraid" と答えていた。"afraid" である。

トランプ大統領は「悲しいね! "Sad!"」と云うかもしれない。


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