Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
震災・原発・政治「作家 高村薫 原発」2011.9.11. (報道ステーション)
震災・原発・政治「作家 高村薫 原発」2011.9.11. (報道ステーション)

作家 高村薫 原発



  古館「この本棚にありますのは、作家高村薫さんの作品です。もちろん全部集めることはできませんでした。大急ぎで集めてここに置いたんですけれども、こうやって改めて見ると,その時その時で心血を注いで一人の方が書かれたんだなと強く思うんですね。そして特に高村さんはその時その時の社会,政治の有り様、あるいはどうしても自分自身が引っかかると云うそれをきっかけにしてある事象を深く追求されて生方なんだと思うんですが、その高村さんに色々とご意見伺ってきました。
  震災から6ヶ月経って新しい政権になりました。三次補正復興復旧へ向けての色んな話が出てきてますが、どんな風に捉えてらっしゃいますか」

  高村「復興のために19兆円と云われてますが、そのお金をつぎ込む。だけどもそれをつぎ込んで本当に未来の活気のある東北が誕生するのか。私は多くの方が肌で危機感を感じていると思うんです。
  例えば、その道路はお金をかけたら元通りになるでしょう。だけども道路だけが残って人が戻らないとか,完全に元通りにするのはもう無理なんだと。政治が財政状況とか,人口の状況とか,社会の情勢とか被害の現状とか色んなことを勘案して「こういう将来像でどうだ」と提示する、これは政治にしかできない。
  それをしてくれないです、半年経っても。

  
  古館「散々享受して来た立場から云うと、本当に申し訳ない気がして。福島の方々がこんなことになってるわけですよね」

  高村「厳しいけれども、そこでやっぱり人間の理性の出番であってね。それは色々問題はあるでしょう。電気が無かったら、経済活動も制限されるし色んな不便があります。代替エネルギーと云ったって、そんなにすぐにどうなるわけでもない。
  そう云う状況はあるけれど、でもあの福島の事故の結果、福島の事故の重大さ悲惨さ、被害を受けた方たちのことを考えたとき、ここで一歩踏み出さなかったら、いつ踏み出すんだと。駄目なものは駄目でしょう、と云うことですね。
  そんなもの(原発)を日本中で54基も抱えているのは、正気の沙汰ではないと思うのが人間の理性だとおもうんですけどね。企業家の方たちは「だけど」っておっしゃるんですね。「現実を見てくれ」と。
  企業が生産活動を出来なくなったら,困るのは皆だと。だけど,私は企業活動としてではなく、人間としてね、こんな狭い地震国では無理だと,もう駄目だと。

  古館「再稼働の流れが一部ありますけれども

  高村「してはならないと思う。」
  古館「判っちゃんだから」
  

高村「それに,本当に地震はいつあるか判らないんですよ。何か日本と云う国が本当にそうやって少しずつでも新しい歩みを始めることが出来るのか、あるいは出来ないのか、今,本当に分かれ目だと思います。
  厳しい現実と厳しい決断をすること,そのことが希望だと私は思う


  古館「そのこと自体が?」

  高村「ええ。今,それが無いから,希望もあり得ない。誰もその現実を認めない所でどうやって希望を持つのかと思う。。。」

  古館「生き方を考えないといけないんですね、10年、20年先を見ながら」

  高村「良い機会だと思うんです。今年の夏、節電、節電で皆さん、価値観が変わったのではないかとおもうんですけどね。東京電力が云うほど,生活者は堪えていなかったと思う。価値観と云う物は私たちが買えて行くものです。そうすると企業は後からついて来ると思います。

  古館「ある人が云ってたんですよ。税金あげる時だけ,次世代にツケを回すなって云うんだけど、核のゴミなんて10万年先迄どうするんだって。次世代なんてもんじゃないじゃないかって。確かに都合の良い時だけ、どういう時にだけ政治家なり仕切る人達が次世代と云う言葉を使うのか、言葉の嫌らしさと云うかレトリックなりを使うのかと云うのを見抜くのはしんどいけど私たちの役目かも知れませんね。」
  

高村「とにかく,引っかかったことは覚えておく。違和感を覚えたことは覚えておく。流さないと云うことですね。違和感は違和感として抱えていること。日本人は逆ですものね,周りに合わせて合わせて、何か自分が違うことを言っていたら,自分がおかしいんじゃないかって。そうやって皆でダーッと流されて行く。
  普段の生活はそれで良いんですけど、そうやってかつて戦争が起こったんだと思ったら、やっぱり孤独でも何でも違和感持ってる方が良いと思いますね,私は」


  古館「決断をすることが希望の序章だと云うお話を伺いました。高村さん個人は作家としてどういう活動の中に,書くことのなかに希望を込めて行くんでしょうか」

  高村「やっぱり日本の財産と云えば,自然の風土だと思うんですよね。だから日本人として生まれて生きて、恐らく多くの方がこう無意識の内にでも帰りたいと思っている自然とか水とか土とか、そう云う物のことを書きたいですね。
  特にそれは原子力の災害で失われましたからね。本当に草木一本、草一本、木一本、それが生えている土地、土、土塊ですね、それがどんなに素晴らしいものか

  古館「ちょっとハッとさせられたのは、まだ失われていないと思いたいから、失われていないと思っている自分がいましたけれども、一度失われてしまったからと過去形で仰られましたね」
  

高村「私には失われたとしか思えない。セシウムとか、他の放射性物質だってず~っと残るんですよ。人体に影響があろうが無かろうがず~っと残る、本来自然界に無い物が。私たちの何千年も前から先祖の時代から立って行きて来たこの土地。土塊とともに生きる草であり、花であり、人間でありと云うことを書きたい,言葉にしたいです。
  ま、早い話が原子力止めて欲しいんですけどね


  古館「強く感じましたのは、口当たりの良い言葉だけでな何ら意味をなさず、とにかく人間一人一人が,あるいは政治が覚悟を決める。敢えて苦しんで覚悟を決めるとした時にそれがイコール希望なんだと。それが無ければ希望と云う言葉が虚しく響くと、お話を伺っていて,私強く感じました」

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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント
この記事へのコメント
あきれ果てます
原発はなくすはずじゃなかったんでしょうか?なぜいま再稼動を急ぐのか気になります。あれほど、大きな新しく断層がみつかったと騒いでいるのに。もしもう一度となったら、日本は終るんじゃないでしょうか。沖縄は中国がすぐに乗り込んでくるでしょうし・・・。彼等にとっては国などどうでもいいのでしょうね。
2012/04/06(金) 15:08:19 | URL | りょうこ #-[ 編集]
燃料棒を抜いて欲しい: あきれ果てます
りょうこさん、こんばんは。

> 原発はなくすはずじゃなかったんでしょうか?なぜいま再稼動を急ぐのか気になります。あれほど、大きな新しく断層がみつかったと騒いでいるのに。もしもう一度となったら、日本は終るんじゃないでしょうか。沖縄は中国がすぐに乗り込んでくるでしょうし・・・。彼等にとっては国などどうでもいいのでしょうね。

福島第一に残っている施設が,地震で破壊されるようなことがあったら、お終いですね。
青森県の六ヶ所村に至っては,世界中が終わりになるんじゃないかと思うほど,核廃棄物の量が多いですし、量だけで云えば、福島にもたくさん詰められているし。
最初に云ったことがありますが、日本が核廃棄物の捨て場にされる可能性が大きくなるだけです。
祖国を無くすことがどんなことなのか,想像もできない貧弱な精神の持ち主たちが中枢にいると思うと、いても立ってもいられなくなりますね。。。
2012/04/06(金) 15:57:59 | URL | yokoblueplanet #-[ 編集]
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