Yoko's 人生=旅 on this Blue Planet
高速回転中の青い惑星地球、負けじと走り回る一人の記録。
神話の果てに〜東北から問う原子力:第7部・検証テレビ会議(中)乖離/無策の本店、現場は悲鳴/検討 算段、具体案出ず 2013年04月01日月曜日 河北新報
神話の果てに〜東北から問う原子力:第7部・検証テレビ会議(中)乖離/無策の本店、現場は悲鳴/検討 算段、具体案出ず 2013年04月01日日曜日 河北新報

blog 3号機使用済み燃料プールを目掛けて放水する自衛隊の消防車。2011.3.18
3号機使用済み燃料プールを目掛けて放水する自衛隊の消防車。東電本店は当初、放水時の注意点などを現場に示さなかった=2011年3月18日午後(陸上自衛隊中央特殊武器防護隊撮影)


<「死んじゃうぜ」>

 「ただ水を入れればいいと思ってたのかよ。周りで見てるんだぜ。爆発したら死んじゃうんだぜ。もっと真剣にそういうものは作っておいてくれよ」

 2011年3月16日午後2時すぎ。東京電力福島第1原発吉田昌郎所長が、東電本店の担当者を怒鳴りつけた。使用済み燃料プールに放水する際の詳しい手順を本店の担当者が考えていなかったからだ。

 原子炉建屋の水素爆発使用済み燃料プール冷却システムが機能しなくなった3、4号機には当時、地上から警察、自衛隊によるプールへの放水が計画されていた。

 ただ、使用済み燃料が過熱していれば、無造作に水をかけた場合、水蒸気爆発など不測の事態が起きる恐れもあった。

 「手順書ないの? (水の)入れ方を指示できない」と問う吉田所長。本店の担当者は「検討します」。危機に立ち向かっている現場には、信じられない反応だった。

被ばく量限界に>

 3月18日午前には1、2号機の電源復旧の工程を練っていた本店担当者が、現場で作業に当たる人員の見通しもないまま本店内で「作業ができる」と発言。たまらず吉田所長が割って入った。

 「今いる人は協力企業の人も含め、線量の観点からもう作業させられません。被ばく量が200ミリシーベルト前後の部下しかいない。『線量の高い所へ行ってこい』とは言えない」

 「1週間前から人の補強をお願いしているが、抜本的な対策がなってない。8日間、みんな徹夜している。線量的にもこれ以上浴びせられないんですよ。本店はどう思っているのか」

 2分半に及んだ現場の悲痛な叫び。本店の武藤栄副社長は「OBを含めて人を募っている。至急算段をつけたい」と言うのが精いっぱいだった。

 24日午後、新たな難題が持ち上がった。

1~3号機のタービン建屋地下にたまった水の放射線量が高いことが分かった。現場は早急な対応を本店に求めた。



 本店からはなかなか具体的な対策案が出てこない。吉田所長は30日、苦言を呈した。

下線文 「総合的に手を打たないと。何かもう死を待っているような感じがする。本店復旧班は緊張感がない」

 本店は31日、集中廃棄物建屋内の低レベル汚染水を4号機地下に移送し、同建屋の空いたスペースに1~3号機にたまった水を玉突きで送り込む対策を示した。


<決定までに11日>

 低レベル汚染水を4号機地下に移し始めると、3号機立て坑の水位が上昇した。配管が4号機と地下でつながっていたらしい。高濃度汚染水があふれ出る危険が増した。

 刻々と原発内にたまり続ける汚染水。4月4日朝の全体会議で吉田所長は、抜本的な対策を示さない本店に訴えた。

 「手足縛られた中で頑張れよって言われても、頑張れる状況にない。何らかの判断をしていただかないと」

 この直後、東電と政府の事故対策統合本部は低レベル汚染水の海への放出を決めた。現場が本店にたまり水対策を講じるよう求めてから11日が経過していた。
(肩書は全て当時)

スポンサーサイト

テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
今晩は
昨日報道するラジオ「管直人元首相が語る福島第一原発事故」というのを聞きました。
驚いたことには事故を想定した対策が全く出来ていなく、保安院の責任者も東電社長も現場の様子を把握出来なく、虚しく時間が空回りしていたと言うことですね。
http://www.youtube.com/watch?v=r1vsW47mv48&feature=player_embedded
2013/04/02(火) 20:53:04 | URL | 相子 #-[ 編集]
怒鳴り込みたくなった気持ちが解りますね。
相子さま、おはようございます。

> 今晩は
> 昨日報道するラジオ「管直人元首相が語る福島第一原発事故」というのを聞きました。
> 驚いたことには事故を想定した対策が全く出来ていなく、保安院の責任者も東電社長も現場の様子を把握出来なく、虚しく時間が空回りしていたと言うことですね。
> http://www.youtube.com/watch?v=r1vsW47mv48&feature=player_embedded

「天皇」と呼ばれていた方もいたようで、これもすべて「公共性の高い企業」に与えられた特権と「統括原価方式」の上にあぐらをかいていた結果と思います。
今日アップした河北新報社のシリーズ記事も同じような内容で、当時の所長だった吉田さんは苦しかった事と思います。入院されてから言葉が漏れてきませんが、お元気にされている事を祈ります。
2013/04/04(木) 08:14:27 | URL | yokoblueplanet #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://yokoblueplanet.blog112.fc2.com/tb.php/8183-44f399c5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック